去る2020年12月16日。
こうべ福祉交流センターにて、神戸市社会福祉協議会様の呼びかけで『SDGs de 地方創生』ゲーム体験会を実装してきました。
今回は、事務局であるissue+designから、お二人の公認ファシリテーターにお声がけさせていただき、お互いのゲーム運営を学び、感じとる場としてコラボレーションしてきました。
(公認ファシリテーターの乾さん、神田さんと直前にパチリ)
密を防ぐため、広々とした会場を贅沢に使わせていただき、総勢40名強のみなさんに参集いただいた本会。
やれ「横断幕の角度が気になるね」や「映像配信の準備はどう?」といった職員同士のコミュニケーションを、登壇準備をしながら見守っていたのですが、日々社会福祉の現場で働いている参加者のみなさんだけあって、ホスピタリティの塊のような方々ばかりで、人間関係の良さも相まって、いやがおうにもゲームの盛り上がりを予感させます。
(モニターをたくさん設置いただき、遠くの方でも理解が促進できるよう微細にわたりご配慮いただきました)
予感は見事的中。
ゲーム開始から、役割に没頭し、交渉を積み重ねていきます。
その積極性が功を奏してか、第1ターンから「行政に交渉しに行こう!」という流れが生まれ、実にわかりやすく参加者が行政席に集まって行きます。
(会場後方、行政職員プレイヤーの席に群がる住民プレイヤーたち)
「どうしてもこの事業をやるのにお金が必要なんです!(住民)」
「その気持ちはよくわかりました。では対価として何を約束してくれますか?(行政)」
場に出て、耳を傾けると、日々の交渉さながらに、真剣に自らの志やまちの未来のために交渉をしていきます。
(プロジェクト実行だけでなく、事務局の周りでもすぐに交渉をはじめる人が出るなど、まちの未来の変化に注目しながら、場は進行していきます)
「人口!人口をなんとかしようよ!(住民)」
「その前に経済だよ。経済基盤を安定させないと人も増えないし暮らしも良くならないよ!そこも見ようよ(住民)」
(第3ターン終了後のまちの変化の様子。社会福祉協議会さんのみなさんのマインドがそのまま現れているような結果に思わずパチリ)
とても印象的だったのは、特定の誰か、ということではなく、全体を通して第4ターンまでまち(会議室)中にこうした声が出続けていた事です。
これは、参加者のみなさんが活躍されている現実社会の中で、とても高い関係性の質が担保されている証だなぁと、ゲームを通じて強く感じました。
イベントの後半は、issue+design代表によるミニ講演会と称した振り返り。
持続可能な地域のつくり方のヒントや、事例を交えつつ、ゲームで起きたことと実際にある現実世界での課題などを相互に学び合いました。
「SDGs de 地方創生」は、ご参加者様の関係性や、お仕事、日々の暮らし方や価値観などが色濃く反映されやすい体験型ゲームです。
このコロナ禍でリアルな現場での開催については数が限られてきますが、また色々なユースケースをこちらで紹介させてもらいますね!