公認ファシリテーターレポ02「大学での開催事例」

公認ファシリテーターレポ02「大学での開催事例」

今回は岐阜県飛騨市を拠点に活動する盤所杏子ファシリテーターから、東京の大学で実施されたレポートが届きました!

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こんにちは、岐阜県飛騨市の盤所です★8月24日に東京都小金井市にある総合学院テクノスカレッジさんにて大学生向けに開催したカードゲームのレポートをいたします。と、言っても。。。開催したのは私ではありません!(笑)
コロナの影響で起こった困りごとと、それを解消するために頼れるファシの皆さんが動いてくださったお話です。

1、開催までの経緯
公認ファシリテーターの私は岐阜県飛騨市で(株)Edoと言う教育支援会社をしており、今回はご紹介を経てテクノスカレッジさんの通年ゼミ(全9回)の授業設計と進行のお仕事をいただきました。扱うテーマが「SDGs」ということで、授業の導入としてカードゲームを計画し、東京近郊のファシリテーターさんに呼びかけ、開催に向けて順調に進む予定でした。しかしながら、7月頭からのコロナの再びの感染拡大・・・・。
飛騨という旧来の文化や地域性が残る地で事業をしている身としては、リスクを負って出張に行くことを会社としても断念せざるを得なくなりました。

 

2、全国の強力なファシ助っ人さんのおかげで・・・
単発のゼミではないため、カードゲームのみをどなたかにお願いするということも難しく、「オンラインでつなぎながら、現場でのゲーム進行はお任せする!」という作戦をたて、ファシの心強い仲間に助けを求めたところ、横山泰治(やしゅー)さんが2島運営のメインを、篠田さんと吉田さんが2島それぞれのファシを引き受けてくださることとなりました。また、サポートにも3名入ってくださることとなり、当日まで大学の担当者さんを交えメッセンジャーやZOOMなどを使って打ち合わせを重ねました。(当日の様子については、横山さんからもの下記のご報告をご覧ください)

 

3、コロナだけど、、、コロナだからできたこと
遠隔で繋いで、現場を任せるなんて発想はコロナ以前はありませんでした(笑)でも、今回このような事態になり、依頼元である大学の希望を叶えるためには何ができるか?を考え、「こんな時こそ公認ファシリテーターのネットワークを存分に活用させていただこう!」と切り替えて進むことができ、自分にとってもすごく学びになりました。
カードゲームの中にも、一人でできるプロジェクトはほとんどありません。協働の大切さ、セクターを超えて連携することで起こるプラスの変化、そういったことを私たち自身が実践しなければ意味がないなあ〜と思いました^^
それもこれも、色々と考え込んでいたときに背中を押し「いつでもやるよ!声かけて!」といってくださったファシリテーター仲間がいたおかげです。感謝感謝です。
以下は、実際に現場でカードゲームを進行してくださった
横山泰治さんからいただいた振り返りです^^


4、ゲーム開催レポ
今回は、盤所さんが副代表をお務めになる、株式会社Edo様のご依頼で、東京都小金井市の「総合学院テクノスカレッジ」にてカードゲーム体験会を行いました。ファシリテーター陣は横山、篠田智仁さん、吉田省三さん、木次谷光晴さん、そして仮免卒業として亀井 健さん、中里 仁美さんのベテラン2名とフレッシュな2名のサポートを受けての実施。
会場は同学院の食堂で、ソーシャルディスタンスも保ちながら人数は22名で2世界をつくり実施しました。
学生の皆さんが、今のままでは持続不可能になるということを体感してくれたこと、その中でも、人とのコミュニケーションの大切さを感じ、言葉として振り返りで表現してくれました。

【振り返りの声】
・それほど個人のゴール達成を意識していなかったが、仲間と協力してプロジェクトを実施しようと考えていた。
・自分のチームでは解決できないプロジェクトだったが、NPOのプレイヤーを支援していたらつながりが広がり、多くのプロジェクトを達成できた。
・インパクトの大きいプロジェクトを実施することに固執してしまった。小さい事業でも経済を回すことを意識するべきだとあとで気づいた。
・行政との距離が遠いと感じた。行政から市民プレイヤーに歩み寄ることがもっと必要だった。

 


【横山ファシリテーター所感】
今までもそうだったがコロナ下で明らかになった、地域の分断・世界の分断が個人間での分断と繋がっていることを学生さんが体験してくださったことが今後のテクノスカレッジ様でのSDGsの学びと実践に繋がると感じています。
今回のカードゲームでの「評価と比較とジャッジ」を手放して、自分次第で行動できる感覚への気づきを、振り返りで「聴く」体験、安心で安全な場で「話す」体験を通り、その後のSDGs推進企業の皆様との意見交換や未来構想などで、「互いに尊重し未来を創作する」体験から、学生の皆さんの活躍に繋げていくことの一助になれば幸いです。