公認ファシリテーターレポ01「山梨県で初開催」

公認ファシリテーターレポ01「山梨県で初開催」

公認ファシリテーターのみなさんから、SDGs de 地方創生カードゲームのレポートをいただきました!

記念すべき第1弾は、山梨県で活動する公認ファシリテーター田中実さんです!
教員として長年働き、定年退職後に本資格を取得し活動されています。
先生の参加も多かった体験会の様子を寄稿いただきました。

SDGs de 地方創生カードゲームのエンパワーメント!
人口減はもとより、空き家率全国1位の山梨県に少しでもSDGsを広めたい!
そんな思いで8月29日(土)、甲府市総合市民会館で「SDGs de 地方創生カードゲーム体験会」を開催しました。(たぶん山梨県では初開催です)

参加者は学生や学校の先生、地方議員、他にも金融機関やさまざまな企業の方・・・年齢的にも小学生から60歳オーバーのシニアまで、まさにゲームと同じさまざまなステークホルダーが22名、このコロナ禍の中にもかかわらず来てくださいました。
最終的に自分のゴールを達成できたのは10チーム中半分の5チーム。地域の状況メーターも人口がなかなか増えず苦戦しました。が、最後の4ターン目には自分のゴールより地域の状況を良くしよう、という全員の熱が会場にあふれるのを感じました。

終了後、参加した方から
「本当に楽しかった!」
「時間があっという間だった!」
という声をたくさんいただきました。

 

4月に小学校へ赴任した教え子からの感想

・やっぱりこのゲームは若い人に知ってほしい!
→前回の2030 SDGsカードゲームの時も思いましたが、世界や地域が一体となって、様々な課題に取り組まないといけない今、これからを担う世代がSDGsについて理解を深めること、そして実現しようと努力することがとても大切だと思います。でも実際は「何からやればいいか分からない」「自分たちに関係あるの?」など、自分自身との関係が見えづらいのがSDGsの特徴でもあるのかな…と。だからこそ、ゲームを通して、様々な価値観を認め合い、共生しようとする姿勢を学んでいくことが大切なのかな、と思います。高校生だけでなく、大学生や私のような社会人ペーペーの若い人にもどんどん知ってほしい!

・コミュニティが広ければ広いほど、情報収集が難しい!
→自分のシマ(同じグループや、同じ机の人)の様子はすぐわかりますが、知ろうとしない限り、ほかのグループの全貌が見えません。どんな価値観を持っていて、どんな要望があるのかわからないままゲームが進みます。たった10チームですら、「このカードがほしい」「このプロジェクトをしたい」などの目先のゴールだけを共有していました。全体のビジョンが見えないまま、ゲームが終わってしまいました。これを、地域に置き換えたとき、コミュニティはもっと広がることになります。どうやって情報を共有していくのか、また、自分がどんな情報を知ろうとするか、考えていく必要があると思いました。

・積極性が大事!
→自分には関係ない、ではなくて、自分たちのこれからの未来に密接していることを実感できるゲームだからこそ、どうやって地域の状態を向上させるか積極的に考えるべし!相手のために動いたり、全体をよくするために行動したりすることが、「人口・環境・経済・暮らし」4つの状況メーターを改善していくためには不可欠です。
地域(というか、個人ではなく集団としての何か)をよくするためには、相手を思いやったり、協調したりする力も必要なんだと改めて気付かされました。

*ファシリテーターより*


ゲームなのに、いやゲームだからこそ、現実の世界で見えなくなっていたことに気づくことができます。彼女ら彼らにこんなにいろんなことを感じさせるパワーが、このゲームにはあります。

「世界はつながっている。そして私も起点。」
新型コロナで社会が分断された今だからこそ、対話すること、つながることの重要性に私たちは気づきました。参加者にとっても、ファシリテーターにとっても幸せな「場」をこれからも作っていきたいと思います。

SDGs de 地方創生 公認ファシリテーター 田中実