2019年9月11日。
福岡都市圏広域行政推進協議会(構成17市町)の皆様を対象にワークショップを開催しました!
開催一ヶ月前に協議会事務局から「SDGsを通して各市町のみんなで福岡都市圏の未来を考える機会とするため、ワークショップを開催したい!」とのご相談を受けてから、協議会での調整・段取りが急ピッチで行われ、当日は、福岡都市圏の17市町から30名近い皆様にご参加いただきました。
SDGsや地方創生の考え方についての共有を終え、ゲーム説明の時点から身を乗り出してカードに見入る職員さんの姿が見られ、ゲームの盛り上がりを確信しました。
開始当初は、ゆっくりとゲームがスタート。
途中「大企業いないか!このプロジェクトをぜひ成功させたい!」「大企業がいるならうちもほしい!こっちのプロジェクトやりましょうよ」と行政職員を中心に交渉が始まったり、まちに散らばっている希少な人材が高値で取引されていく場面も見られました。
様々なプロジェクトを行った結果、人口をはじめとする各種パラメーターの下降を目の当たりにし、「このまちの資源でなんとか一歩前に歩みを進めることはできないか?」第3ターンに入った頃からは、まちの資源に目をやりながら、人と人をつなぎ始める声が聞こえはじめました。
終盤が近づき、段々と実行できるプロジェクトが限られてくるなか、住民の願いを背中にしょってプロジェクトを実行したメンバーの得た成果にまちの住民みんなで一喜一憂する場面や、さいごまで諦めずにできるプロジェクトを探してまちを駆け回る姿が印象的でした。
熱狂の1時間を終え、振り返りの場面でもたくさんの気づきが共有されました。
・行政と民間の役割分担や協働のあり方を考えさせられた
・もっと行政から情報を発信し、お金を出して民間に事業を進めてもらえばよかった
・情報共有が少なく、まち全体としてのアクションというよりは個人の動きが多かった。まち全体の方針を描き、リーダーシップをとって進めていく必要があった
・最初は目先のことばかり考えて行動してしまい状況が全然変わらなかった。他の住民と情報を共有して初めて事態が動いたが、最終的には全体達成には至らなかった。もっと周りの人とコミュニケーションをとる必要があった
・行政同士もお金は工面しあったけど目標や動きについて共有しきれなかった。一丸となって行動できれば良かった
・ゲームの中では短時間で交渉が進むが、実際には土地の交渉などはもっと時間をかけて行う必要がある。多くの方の力を必要とするプロジェクトこそ、想いを束ねていくプロセスとしての対話が重要
ゲーム開始前には、少し問題を客観的に見つめておられる方が多かったのかもしれませんが、振り返りを通して自分ごととして問題を捉え直す気づきを得られた方が多くいらっしゃいました。
みなさんのまちの変化に一喜一憂する姿や、地域のパラメーターを増やす際の笑顔が本当に素敵で、終始良い雰囲気で研修が進んでいたのも印象的でした。
終了後には、参加された職員さんから「ぜひ福岡で公認ファシリテーターの養成講座を!」のお声もかけていただき、今後のつながり、展開が楽しみな回となりました!