2019年8月10日
“みんなで描こう福井の「未来地図」 次世代のために今わたしたちができること”を学生・若者・子育て世代で考えるワークショップのイントロダクションセミナーとして、「SDGs de 地方創生」カードゲームを実施してきました!
夏休み期間にも関わらず、学生グループ約35名、子育て世代・若者グループ約35名の合計約70名が集まり、このイベントの主催である福井県地域戦略部 副部長の藤丸伸和さんから人口減少や長寿命化、北陸新幹線延伸による大交流化、AIなどの発達による技術革新などが予想されている、という2040年の福井の展望とそれをもとにみんなで未来地図を描きましょう、というお話しをお聞きしてから、ファシリテーター竹田の進行のもと学生チーム・子育て世代・若者チームの2チームに分かれてかんたんな自己紹介をすませ、ゲーム開始!
ゲーム開始から各チームとも活発に活動し、行政グループのところに集まりができ、前半は各チームとも一進一退。前半の振り返りでは経済が向上した学生チーム、暮らしが向上した子育て世代チームでしたが、いずれも人口はさほど増やすことができませんでした。最終ターン前に、両チームとも人口が減ってしまいましたが、ここから街の動きが急加速します。最後の数分で街の状況メーターが次々と動くたびに「やった!」「上がった」と歓声が上がり、会場にも熱気が溢れてきました。そしてゲーム終了。
学生チームは環境に若干課題を残しましたが、人口を増やすことに成功し、子育て世代チームは逆に人口を増やすことができず、それ以外のメーターは大きく増やすことができました。
ここからが本番、振り返りです。なぜ違う結果になったのか、特に子育て世代チームは「なぜ人口を増やすことができたのか」疑問に持つ方が多かったように思います。感想の口火を切ったのは高校生。
最初お金が思ったより増えてから、どんどんプロジェクトをやるごとに、楽しくなって気づいたら人口が増えていた(高校生)
暮らしが減ってしまったが、できそうなことを1つ1つトライしたら元に戻った。みんなが危機感を感じて協力したから目標が達成できた。大丈夫だと思っていたら後で大変なことになると思うし、そんな状況だからこそ今のうちから協力が大切だけど、今の大人や多くの福井人は気づいていないと思う(高校生)
みんなで協力することで、無限の可能性があると思った(高校生)
小さなことをコツコツやって、人資源がたくさん。お金に縛られず無償でカードを貸し出したことが、うまく行った原因(高校生)
という大人顔負けの感想が高校生から続出。
街のビジョンがなくなって、お金の計算だけしていることに気づいた(子育て世代)
人口を増やすことができず、今までのやり方を続けていくと、街は崩壊するということに危機感を覚えた(子育て世代)
大人は私利私欲が先にでる。打算や足の引っ張りが出てきた。対価を求める大人(子育て世代)
最初の方は自分の目標とお金を増やすことに執着した。最後は時間がない中で、街を良くするために、という目的が一致して活発にメーターが動いた。次の代のためにお金を渡すということも大事(子育て世代)
ランダムで返ってくるカードで運の要素も多く、現実とも近いと思った(子育て世代)
環境や経済、他のこととバランスをとりながら人口を増やすことは難しいと感じた(子育て世代)
予定時間を少し延長しましたが、次々と手が上がり、次回開催されるワークショップにもたくさんのヒントを
得ていただいたようで、豊かな時間になったと思います。参加された学生さん、や子育て世代・若者の皆さん、福井県地域戦略部の皆様、ありがとうございました!
※当日のワークショップの様子はfacebookページ「福井県の長期ビジョン」
https://www.facebook.com/fukuivision/ にて公開されています!