2018年11月10日。
SDGs de 地方創生ゲームの共同開発者issue+designでは、2015年より大妻中野中学校・高等学校向けに「地域を変えるデザイン実践講座」と題して、デザイン思考やアイデア発想を行う授業を行っています。
同校では、SDGsの学習や、SDGsの視点を取りいれたタイ・チェンマイでのフィールドワークなどを行っていたことから、2018年はSDGs de地方創生ゲームを取り入れた授業を実施することになりました。
参加者は、中学校2年生〜高校2年生までの約40名の生徒のみなさん。
ファシリテーションは、issue+designの公認ファシリテータ小菅が担当しました。
SDGsとは何か、という基本的なところからみんなで学び、いよいよゲーム体験へ!
今回は中高生向けということもあり、SDGs de 地方創生ゲームに登場する、行政やNPOなど、基本的な知識も一緒に勉強しました。
ゲーム開始早々、生徒たちは活発にチーム間を行き来したり、全体に声かけをするなどして、学年の枠を超えて知恵を出し合ったりする姿が見られました。
ゲームを通じ、生徒たちからは、
「周囲の人と協力し、暮らしをよくすることが必要だと思った」
「自分の価値観を疑い、自分の利益目標だけで行動しないようにしたい」
「すごく楽しくて、これなら皆楽しくSDGsについて学べる!」
「私が知らない世界で何が起きているのか知ることができた。」
といったありがたい声をたくさんいただくことができました。
第1回のゲーム終了後、生徒たちには、SDGsの17ゴールに紐づく「ローカルイシュー」のデータを配布。日本にとって、また自分にとって身近な課題を読むことで、気づいたことや、自分にできることを考えてきてもらうミッションを与えました。
2週間後。
第2回目の授業では、宿題で考えてきた「個人の気づき」をチーム内で共有。
小さくてもいいから今すぐにはじめられることは何か。
自分でもできることは何か。
中高生の皆さんがどんどん意見を出し合っていく姿を見ていると、SDGsへの取り組みは、決してハードルが高いアクションではない。そんなことを感じさせてくれる取り組みとなりました。
授業の最後には、
「私は、2030年に向けてSDGsの17ゴールを達成するために、〇〇をすると宣言します!」
と一人一人が具体的なアクション宣言。
「LGBTや障がい者といった、受け入れられにくい人たちがいきやすくなるような環境にし、”普通”という概念を変えていく!」
「無機・有機科学の研究をして、食や環境、エネルギーに貢献できるような発見をする!」
といった様々な宣言をたくさんたくさん聞くことができた次第です。
本取り組みが、こうした次世代を担うみなさんが新しいチャレンジをすることが次々にできる、そんな持続可能な未来を創造する一助になったら嬉しいです。
大妻中野中学校・高等学校のみなさん、SDGs de 地方創生、体験ありがとうございました!